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無数の商品が大量に消費される現代の社会を〔 〕という。 |
答 |
消費社会 |
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日本は高度経済成長によって所得(お給料)が上昇し,大量消費社会に突入しました。消費社会にはいろいろな落とし穴があるので,本当に必要なものをよく考えて商品を購入するようにしましょう。【説明】
例えば,よく他人の消費行動をみて自分の消費行動を決定するということがあります。デモンストレーション効果といって友達がもっているものを自分も欲しいと思うことです。他には企業の宣伝・広告・CMなどに依存し,操作される依存効果というのもあります。「簡単」とか「健康(やせるなど)」とか「美」といった言葉に加えて「安い」とくれば・・・。 |
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2 |
われわれが購入するもののうち,形のあるものを〔 ① 〕,形のないものを〔 ② 〕という。 |
答 |
①財 ②サービス |
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例えば,レストランで食事をする。そこで食べる料理は財です。でもわれわれは料理だけにお金を払っているのではない。席に案内してもらう。料理をつくってもらう。運んでもらう。かたづけてもらう。こういった従業員の行為(サービス)に対してもお金を支払っている。
タクシーに乗る。乗る自動車やガソリンなどは財です。運転してもらうという行為はサービス。これら2つに対してお金を支払っている。 |
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3 |
家庭の経済活動を〔 ① 〕といい,その収入は〔 ② 〕ともよばれる。 |
答 |
①家計 ②所得 |
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家計は消費活動の主体とよばれます。当然収入と支出があり,収入は所得ともいうことをおぼえておきましょう。これからよく使う語句となります。 |
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4 |
家庭の支出のうち,食料品,衣服,娯楽などの支払いを〔 ① 〕,税や社会保険料などの支払いを〔 ② 〕,銀行預金や生命保険料の支払いを〔 ③ 〕という。 |
答 |
①消費支出 ②非消費支出 ③貯蓄 |
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支出の形には3種類ある。一気におぼえます。「消費支出・非消費支出・貯蓄」。早口言葉です。楽しんでやってみて下さい。
「消費支出」・「非消費支出」には,「支出」という言葉がついています。つまり支払い(支払ったお金)を意味する。
「消費支出」は消費のための支払いだから,財やサービスを購入するために支払ったお金という意味です。つまり生活費のことです。いろいろありますね。食(料)費,家賃(家のローン),被服費(服代),交通費,光熱費(電気・ガス代),水道,教育費,交際費,娯楽費(遊び),通信費(携帯電話・インターネット)などなどなど。
一方「非消費支出」は,財やサービスの購入以外で支払ったお金という意味。税金・社会保険の保険料などが代表例です。そこで消費支出と非消費支出,どちらをおぼえておくとよいか。おぼえておくべきは非消費支出の内容です。税金と社会保険,この2つをしっかりおぼえておくとよいでしょう。それは次にもかかわってくる。
支出の3つ目は「貯蓄」です。まずは「貯金」ではないことに注意して下さい。簡単にいうと貯金のことで,日常会話なら「貯金」でも問題ありません。でも用語としては「貯金」ではダメです。お金を銀行に預けると「(銀行)預金」,郵便局に預けると「(郵便)貯金」となります。これら預貯金をあわせて「貯蓄」といいます。そのほか生命保険や株式なんかも貯蓄に入ります。要は家計から一旦は出て行く(支出される)が,そのお金はお金として戻ってくるものです。
しかしここで1つややこしい問題がある。よくまちがえるところです。社会保険(医療・年金・雇用など)と生命保険,これらの保険料は,同じ「保険(料)」でもそれぞれ非消費支出と貯蓄に区別されている。何が違うの?
だから「非消費支出」を理解することが重要なんです。「非消費支出」の内容は,代表例の「税金と社会保険とおぼえましょう」といいました。これは一体何か?その正体は「家計(=家庭)のお金なのに,自分たちの自由にならないお金」のことなんです。社会保険料を含む税は,国民の義務(納税の義務)ですから,ほぼ強制的なものです。「絶対に払いなさい」,このお金が非消費支出の正体です。だからおぼえるべき内容には入れませんでしたが,借金の利子も非消費支出に入るんです。
一方,生命保険は家庭の自由です。どの会社の保険に入るか,保険料などのプランはどうするか,加入したけどやめようかなど,すべて自由です。そして支払った保険料は,消費支出のように支払ったからといって形を変えてしまう(なくなってしまう)わけでもない。だから「貯蓄」に入る。
支出の3つの区別は,ややこしいところだけど,原則をしっかり理解するとたいしたことではありません。
☆家計の支出
・消費費出…財やサービスの購入のために支払ったお金。(消費のためのお金)
・非消費支出…税金・社会保険(料)=自由にならないお金。(強制的な支払い)
・貯蓄…預貯金・生命保険料など=消費費出・非消費支出以外。
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企業の生産のあり方を最終的に決定するのは消費者であることを〔 〕という。 |
答 |
消費者主権 |
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「主権」とは「(最終)決定権」のことであると政治分野で学びました。政治における最終決定権が国民にあることを「国民主権」。経済においても同様に,経済活動においてだれが決定権をもつか?それが消費者であるという考え方です。そして消費者主権は消費者保護につながっていきます。《6・7》は,消費者保護の観点から生れたよく出る制度や法律です。 |
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訪問販売などの場合,一定期間ならば契約を解除できる制度を〔 〕という。 |
答 |
クーリング=オフ |
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消費者が不意打ちになるような自宅訪問にあって,自らの意思がはっきりしないまま契約してしまった場合,一定期間内(ものによって期間は異なる)なら契約を解除(解約)できる制度です。
英語の「cooling off」で,「頭を冷やす」ぐらいの意味。「そのときは思わず契約してしまったけれど,冷静になって考えてみれば,必要ない」とcooling
offしたら,やめることができるということです。
これはよく【説明】問題がでますが,キーワードは「契約」という語句。よく練習させるのですが,「商品を返品できる」と書く人が多い。商品の返品と同時に販売相手からお金も返ってくるわけですから,両者を同時表現しないとダメです。そんなとき「契約を解除(=解約)」という言葉を使えば,それで済む。 |
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製品の欠陥により消費者が被害を受けた場合,製造者である企業に被害の救済を義務づける法律を〔 〕という。 |
答 |
製造物責任法(PL法) |
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これも非常によく出る法律です。ここでは法律名をしっかりとおぼえましょう。「製造物」の部分が「製造」となっていたり,「製造者」となっているまちがいが非常に多い。 |
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現金の持ち合わせがなくても,商品を購入することができるカードを〔 〕という。 |
答 |
クレジットカード |
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クレジットカードについては,利点と注意すべき点とが問われます。【説明】
・利点
現金がなくても商品を購入できる点。(この解答は「電子マネー」の利点を問われても同じです。)
・注意すべきこと
過渡の使用を控え,計画的に活用すること。 |
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