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社会保障とは,貧困や病気などの生活不安を社会の責任として解決しようというもの。わが国の制度は,〔 ① 〕・〔 ② 〕・〔 ③ 〕・〔 ④ 〕で成り立っている。 |
答 |
①社会保険 ②公的扶助 ③社会福祉 ④公衆衛生 |
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社会保障について,まずおさえておく点は次の通り。
・【第25条】の生存権に基づいた国の制度である。
・一般会計の歳出でもっとも額が大きい。(歳出に占める割合が大きい。)
・社会保障の仕事は大きく4つある。⇒《2~5》
社会保障の4つの仕事は,四字熟語で一気におぼえてしまいましょう。社会保険・公的扶助・社会福祉・公衆衛生の4つです。【セット】 |
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2 |
〔 〕とは,加入者が保険料を納め,病気・老後・失業など必要なときに給付を受ける制度である。 |
答 |
社会保険 |
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他の3つと大きく異なるのは,加入者が保険料を納めるという点です。必要なときに備え,もしものときは国から給付を受ける。「必要なとき」とは,病気(医療保険),老後(年金保険),失業(雇用保険),要介護(介護保険),労働災害(労災保険)に対して。保険料を納めるということが加入を意味し,逆に保険料を納めないと,給付を受けることができません。
☆社会保険のポイント
・国民が保険料を納める。
・将来の生活のリスクを軽減させるための予防。(未来に対しての制度) |
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3 |
〔 〕とは,生活が困難な人に対して,生活費を支給する制度である。 |
答 |
公的扶助 |
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社会保険が未来に対しての予防であるのに対し,公的扶助は結果に対する支援です。【比較】この社会で実際に困窮に陥った場合,最低限の生活費を保障する制度です。「扶助」の「扶」も「助」も「たすける」という意味。
ここでもポイントは「お金」です。次の社会福祉とともに公的扶助は社会的弱者の支援を目的としますが,大きな違いは「公的扶助」が「お金の援助」であるのに対し,「社会福祉」が「お金以外の援助」にあるという点。【比較】
したがって公的扶助の問題では「~費」といったお金についての言葉が出てくることに注意しましょう。
☆公的扶助のポイント
・社会保険との違い…社会保険は将来の予防,公的扶助は結果についての支援。
・社会福祉との違い…社会福祉はお金以外の支援,公的扶助はお金の支援。 |
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〔 〕とは,身体障害者・児童・高齢者など社会的弱者を支援する制度である。 |
答 |
社会福祉 |
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社会的に弱い立場にある人,支援が必要な人,例えば未成年・児童,高齢者,障がい者,経済的困窮者などなど,こういった人々に対する行政サービスや施設などを整備していくことをいいます。
公的扶助がお金自体の援助であるのに対し,社会福祉は設備・施設・制度・サービス内容・資格・支援団体などお金以外の援助が目的です。 |
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5 |
〔 〕とは,伝染病予防や上下水道の整備などをおこなう制度である。 |
答 |
公衆衛生 |
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「衛生」とは「生を衛(まも)る」こと。つまり健康,病気の予防を意味します。これを公的におこなうとは,公害対策,上下水道の整備,感染症予防,生活習慣病予防,食品安全などが主な仕事になります。 |
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全人口に占める高齢者の割合が高い社会を〔 〕という。 |
答 |
高齢社会 |
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少子高齢化は社会保障制度にとって大問題です。
☆少子高齢化と社会保障
・少子化→人口減少→税収・保険料収入の減少→保険料・税金の増額
・高齢化→医療費・社会保障費の増大→給付金の減額 |
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